屋根の構造
建物を守る屋根、普段目にすることのない部分ですが常に風雨にさらされ過酷な環境から大切な建物を守っています。
屋根の形にも様々な形があります。一般に見られる2面の屋根、4面以上の多面体の屋根、とんがった急勾配の屋根や真っ平らな屋根など、形を見ただけでも色々あります。
一般的には屋根は斜めになっていて雨水が下に落ちるようになっています。そんな屋根の内部の構造って、考えたことがあるでしょうか?日ごろ目にしない屋根の形状をちょっと理解していただけると、雨漏りの原因や雨漏りの可能性が解ることもあります。
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垂木
屋根の傾斜に沿って上から下へ流れている構造材です。この材料が屋根の基本となります。
一般的には約45cm間隔で設置をしています。屋根材の固定などもこの垂木に合わせて釘を打てば雨漏りの可能性が少なくなります。
野地板
垂木の上に設置しているのが野地板です。以前は18cmくらいの幅で厚さ5mm位の板(小巾板)を重ねて設置していましたが最近は厚さ9mm/12mmのコンパネ(1800mm×900mm)の物を使うことが主流となっています。
この上に防水紙、そして屋根材を設置していくことになります。
※コンパネとは
薄い板を貼り合わせた五層構造の合板で、耐水性があります。
防水紙(ルーフィング)
野地板の上部に設置するシートです。実は雨から室内を守ってくれているのはこの防水紙(ルーフィング)がとても大きな役割を果たしています。
防水紙には沢山の種類が出ています。屋根の雨漏りにとても重要な材料ですので良質の材料をご使用いただくことをご提案いたします。
一般的な防水紙から改質アスファルトルーフィング、粘着タイプのもの、厚手の粘着タイプのものなど種類は多岐に渡っています。最近は遮熱タイプも出ています。
屋根材
防水紙の上に貼られるのが皆さんが目にする屋根材です。
もちろん風雨にさらされる部分ですし、雨などに強い材料としていろいろな種類が出ています。ですが先程から申した通り、1次防水としての機能で、意匠的な部分も十分にあります。
代表的な屋根材をご紹介
瓦屋根の場合は瓦桟という木を防水紙の上に打ち、そこに瓦を引っ掛けて設置していきます。
軒先とケラバは釘などで止めますがその他の部分は止めずに組んでいくのが一般的です。地震対応として防災瓦も最近では多く使われます。
セメントと強化繊維を主剤にした板状の薄型屋根材です。以前はアスベストが含まれていましたが最近はアスベストを用いずに作られています。屋根の面と面には金属の棟板金で雨仕舞いをしています。主に釘で一枚一枚を防水紙の上から固定して設置しています。
金属屋根は大きく分けて竪葺き、横葺きの2種類に分別されます。
竪葺きの場合、屋根の頂点から下(軒先)まで繋ぎはなく一枚もので貼り合わせるので雨に強いと言えるでしょう。
横葺きの場合は薄型スレートと同様に一枚一枚をビスで固定して貼り合わせていきます。
参考までによくある屋根の形状も簡単にご説明します
切り妻(きりづま)
2方向屋根
寄棟(よせむね)
下り棟が出来、4方向に屋根
入母屋(いりもや)
切妻と寄棟をあわせもった屋根
片流れ(かたながれ)
1方向屋根
方形(ほうぎょう、宝形)
頂点から4方向に同じ角度で傾斜屋根
陸屋根(りくやね・ろくやね)
屋上がある水平な屋根
などがあります。小屋裏・小屋裏部屋・採光(明取り)・吹き抜けなど屋根をどのように有効活用するかで形状が異なります。
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