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風速46mまで耐える、地震などの災害に強い防災瓦

屋根リフォームの相見積もり、その必要性と正しい活用法

 「屋根の重量が嵩む瓦屋根は地震に弱い…」、阪神・淡路大震災以降、瓦が落下し、倒壊した家屋の映像が繰り返し、流され続けたため、そういったイメージが刷り込まれてしまいました。特に熊本・大分地震では熊本城の瓦が落下していく様子が映像で流されたため、そういった思いを強くした方も多いでしょう。確かに屋根の重量が嵩んでしまう瓦屋根は地震に対して不利なことを否めませんが、現在ではそれを克服した防災瓦があるのです。

強風や地震時にずれる・落下するといった
瓦屋根の弱点を克服したのが防災瓦

 瓦屋根は何枚もの瓦が並べられて屋根を構成しています。これらの瓦は棟などの特定の部位以外、瓦桟という木に引っ掛けているだけで固定されていません。他の部分は綺麗に並べられているだけなのです。
 それに対し、防災瓦は瓦同士が噛み合うようなロック構造になっており、ずれたり、外れたりしにくくなっています。また、瓦1枚1枚を釘やビスで固定するため、飛散や落下も起こりにくいのです。

通常の瓦の場合

瓦は桟木に引っ掛けているだけ

瓦が強風によりズレてしまうことも

防災瓦の場合

瓦同士を固定するロック構造

瓦1枚1枚をビスで固定している

 これまでの瓦と違い、1枚1枚が屋根にしっかりと固定される防災瓦は強風にも、地震にも強いと言えるでしょう。瓦屋根であっても被災しにくいのが防災瓦の屋根なのです。

風速46mに耐える耐風性能

 日本は周りを海に囲まれているため、ほとんどの地域で季節風の影響を受けます。各地で基準風速が決まっており、その地域の屋根はこの基準風速に耐えることが求められるので、それを実現するためにさまざまな施工方法が存在します。

 また防災瓦は従来のものとは違い、瓦1枚1枚を釘やビスで留め、瓦同士で噛み合わせてロックしているので非常に強固に固定されています。

防災瓦には基準風速の1.5倍~1.8倍程度まで耐えられる強さがある

 防災瓦は基準風速に耐えるだけでなく、最大瞬間風速であればその1.5~1.8倍程度まで耐えることができると言われています。
 日本のこれまでの最大瞬間風速は1966年9月25日に富士山頂の観測所で観測された91.0m/sです。
 さすがに富士山頂に一般的建物はないので、第2位の1966年9月5日に観測された宮古島の85.3m/sを参考にします。沖縄県の基準風速は46m/sですから、何とか耐えられそうな数値です。

台風対策についてはこちらもご覧ください>>

震度7クラスの地震でも破損・脱落しない耐震性能

震度7クラスを想定した耐震性能試験でも瓦の脱落や破損が見られないほどの耐震性を誇ります

 地震の際の縦揺れと横揺れを再現する三次元振動台にて耐震性能試験を実施した結果、震度7クラスの地震でも脱落や破損などは見られませんでした。
 これまで日本を襲ってきた数々の大地震にも耐えられるということです。
 大地震後にテレビで放送されるような「瓦が落下するシーン」とは無縁の屋根材なのです。
 瓦同士が噛み合うようなロック構造と1枚1枚を釘やビスで固定する防災瓦は大地震にも強く、地震国日本であっても安心して過ごせます。

地震に強い屋根についてはこちらもご覧ください>>

軽さにも拘っているものも多い防災瓦

 防災瓦はさまざまな瓦メーカーから発売されており、軽さに拘っている製品も数多く存在します。建物の造りが同じなら、やはり屋根は軽い方が地震時に揺れにくいからです。

 一般的な瓦の重さは瓦のみで1㎡あたり約43kgです。それに対して防災瓦は1割程度軽く約39kg程度となります(製品によっても差はあり)。さほど軽くなっていない印象を受けますがお家1軒分、40坪の屋根では軽自動車1台弱程度、約600kg程度の軽量化が可能です。こういった軽さも耐震性能に貢献しています。

軽さにも拘っているものも多い防災瓦

 ほとんどの屋根材が瓦よりも軽く、故に耐震性能も高いのですが、瓦屋根に拘る方も多くいらっしゃいます。そういった方は地震や台風などのリスクを考えて、防災瓦を使ってほしいというのが街の屋根やさんの願いです。

気になる防災瓦と一般的な瓦の価格差は

 防災瓦と一般的な瓦、どの程度の価格差があるのでしょうか。瓦単体の材料費で見ますとほとんど差がないというのが実状です。これまでの一般的な瓦よりも研究費や開発費はかなりかかっているでしょうが、基本的に原料は同じですし、製造工程が大きく変わるわけでありませんので、そのコストはほぼ同じです。

 実際の工事では一般的な瓦の場合、釘やビスによる固定は必要ありませんが、防災瓦ではそれが必要となってきます。
 それだけ手間が増えるのですが、釘やビスによる固定はスレートや金属といった他の屋根材でも行われていることであり、特殊なことではありません。そういった施工の手間分、工事費は少しだけ高くなりますが、安全と安心比べたら安いものです。
 瓦による屋根葺き替えをお考えの方はぜひ、防災瓦をお選びください。デザインも和瓦のJ形、平らな洋瓦のF形、M字形の洋瓦のM形、南欧の雰囲気漂うS形と各種ラインナップされています。

材料や工法が特殊なものではないため価格に大きな違いはありません

防災瓦の唯一の弱点は割れた時のメンテナンス性だが・・・

 一般的な瓦の場合、飛来物などで割れたり、欠けたりしても固定されていないので、すぐに交換することができました。また、その下の防水紙なども瓦を外すことによって容易に点検と確認を行えました。

 防災瓦は釘やビスで固定されている他、噛み合わせでもロックされています。一般的な瓦のように交換するといったことはできないのです。ただ、一般的な瓦のようにずれることはほぼないため、そのことを含めればメンテナンス性も差がないと言えるかもしれません。

 ずれたり、落下したり、脱落したりすることのない防災瓦はメンテナンスの手間が極めて少ない屋根材ということもできます。

瓦屋根は地震に弱いの嘘と本当

材料や工法が特殊なものではないため価格に大きな違いはありません

 瓦屋根専門店のサイトを見ると、よく「屋根の重さと地震時の揺れや耐震性は関係ありません」と掲載されています。それに対し、「屋根は軽い方が地震の揺れにも強く、耐震性も高い」と言っているサイトも多数あります。街の屋根やさんも「屋根は軽い方が地震に強い」という立場をとっています。これ、どちらが本当なのでしょうか。

耐震性には柱や耐力壁などの構造が大きく関係します

 瓦屋根に限らず、重量が嵩む屋根は地震に弱いというのはある意味、本当です。しかし、地震時の揺れや耐震性は屋根の重さだけでは決まらず、お住まいの構造や地盤の強固さといった他の部分も大きいのです。

 建物の屋根が重い場合、それを支える柱や耐力壁も強固なものが求められます。または支えるための柱や耐力壁を増やす必要があります。
 簡単に言いますと、同じ造りでも屋根が軽ければ、地震時の揺れに耐える構造として使える部分が多くなります。
 逆に、同じ造りでも屋根が重ければ、普段の時も地震時にも屋根を支える構造として使われる部分が多くなり、揺れに耐える構造として使える部分が少なくなるのです。
 地盤ではなく、建物だけに限るなら、屋根の重さというよりもその下の造りに関係する部分が大きいのです。

屋根の重さだけではなく建物自体の構造も
耐震性に大きく関与します。

東日本大震災時にも倒壊を免れた瓦屋根の家

 1981年以前の旧耐震基準では「震度5程度の地震で倒壊しないこと」が基準でしたが、新耐震基準では「震度6強から7に達する大規模地震で倒壊・崩壊しないこと」に改められました。
 新耐震基準以降に建築された建物は瓦の重量も計算に入れた構造をしています。そのため瓦屋根や屋根の重量が重いからといって決して地震に弱いということはないのです。

地震と屋根の重量の関係についてはこちらをご覧ください>>

防災瓦のまとめ

●固定されているから強風でも飛散しない! 地震の時も落下することがない! そのお家に住んでいる方にもお隣の方々にも安全・安心の瓦屋根

●軽さに拘っているものも多いので耐震性能も高い

●一般的な瓦も防災瓦も価格は変わらず、工事費も少し高くなるだけなので瓦屋根に拘る方には絶対にお薦め

●ずれたりすることがほぼないのでメンテナンス費も最低限に抑えられる

実際の防災瓦の施工事例
一般的な瓦から防災瓦での屋根葺き替え

東日本大震災時にも倒壊を免れた瓦屋根の家

 約築40年というお客様より「そろそろ屋根を新しくしたい」とご相談を承りました。何でも「築年数を考えて、そろそろ屋根を軽量化したい」といいうことです。点検したところ、瓦の下に葺土を用いて安定させる土葺き工法で葺かれた屋根でした。この葺き土を撤去し、から葺き(桟葺き)工法に変更すれば、瓦屋根でも総重量を3分の2から2分の1程度にまで減らすことができます。今回はそれに加えて防災瓦を使用し、災害に強い屋根へと変更します。

点検時の様子

点検時の様子

 棟瓦が落下しないようにとの配慮からかラバーロック工法がされていました。棟瓦の瓦と瓦の隙間が全てシーリング材で埋め尽くされています。強固に固定はされるでしょうが、これだと瓦の内部に入った雨水が排出できず、雨漏りへと繋がります。現在、雨漏りしているそうで、瓦のしたの葺き土も湿っているところがありました。

葺き土の撤去と野地板の増し張り

葺き土の撤去と野地板の増し張り

 瓦を安定させる土台として用いられていた葺き土を撤去し、古い防水紙も剥がしてしまいます。古い家屋では1枚ものの野地板ではなく、バラ板と呼ばれる幅10cm程度のものが張られています。この上に構造用合板を増し張りし、屋根の強度も高めます。

防水紙の敷設

防水紙の敷設

 野地板の増し張りを終えましたら、防水紙と桟木を取り付けていきます。新しい防災瓦はこの桟木に釘で固定しますので、動いたり、落下することがありません。それが終わりましたら、実際に瓦を配置し、いよいよ防災瓦を葺いていきます。

防災瓦への葺き替え

防災瓦への葺き替え

 軒から棟へと向かって防災瓦を葺いていきます。今回、使用したのは防災瓦は和瓦のJ形ではなく、洋瓦のM形です。銀黒の色の効果もあるのでしょうが、これまでの屋根と較べても違和感を感じません。最後に棟の部分を仕上げれば、防災瓦への屋根葺き替えの工事終了です。

竣工

 何と防災瓦への葺き替え工事終了と同時に雨が降り始めました。ここ数日、不安定な天気でしたが、雨が降ることなく施工できたのは普段の行いがよいからでしょうか。
 これで雨漏りとは無縁、しかも屋根も軽くなり、強風や地震にも強い屋根になりました。防災瓦は一般的な瓦と同じく耐用年数も長いので、末永く安心してお過ごしできると思います。

竣工

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