粘土瓦・コンクリート瓦・セメント瓦、瓦の種類と見分け方
古くから使用されている屋根材、それはなんといっても「瓦」でしょう。皆さんが瓦と言ってイメージするのは寺社仏閣のような和風建築のものですか?それとも地中海風の建物に見られるオレンジ色のグラデーションのかかった屋根でしょうか?
瓦屋根はその形状により分類もできますし、使用している材質によっても分類できます。
そして瓦の種類によってメンテナンス方法も違ってくるのです。
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和瓦
日本瓦とも言います。材料は粘土を使って焼き上げています。釉薬を使って表面をコーティングした瓦と無釉薬の素焼き瓦の2種類に大別されます。
メンテナンス方法としては特になく、傷んだ部分は交換して屋根を維持していくことになります。
和瓦のメンテナンス
一般的な瓦(粘土瓦)は上記で述べたとおり、交換することで瓦のメンテナンスをしていきます。
和瓦はほとんど同じ形、サイズとなっています。
洋瓦
S字瓦、平板瓦等形状は様々です。洋瓦のほとんどは釉薬を使用して仕上げています。
メンテナンス方法は上記と同様、傷んだ部分を交換することで屋根を維持いたします。
洋瓦のメンテナンス
瓦の交換が難しい場合は
傷やヒビをコーキングで補修したり、
補修個所があまりに多い場合は
葺き替え工事が必要になることもあります。
セメント瓦・コンクリート瓦
粘土瓦に変わって一時期流行した瓦にセメント瓦とコンクリート瓦があります。
これはそれぞれセメント、コンクリートを使って成形した瓦で型に起こして作成するので、ほぼ同じ形に仕上がり、焼きムラなどがない分、重宝すると思われていました。
この瓦は塗装工事でメンテナンスが可能ですのでそういった部分でも流行ると思われていたのですが重量が重く、瓦に取って代わることはできず、今では生産されていないものがほとんどになっています。
現在では割れた部分の交換など、材料が見つからず苦労をしている屋根材です。
セメント瓦もコンクリート瓦も塗装工事でメンテナンスが可能ですが下塗りに使う材料が違うので種類の見分けを間違えると折角の塗装がすぐ剥がれる場合があります。
簡単な見分け方は小口が平で綺麗なのがセメント瓦、ゴツゴツしているのがコンクリート瓦です。
塗装が必要でない瓦は粘土から作られています。そのような瓦は釉薬によって色をつけられるものもありますし、焼くことで粘土の色の変化を楽しんだり(窯変)、燻されて色をつけられるものもあります。
これらの瓦も色褪せはしますが、それによって瓦自体がだめになってしまうことはありません。いぶし瓦などは色褪せで渋い銀色に変化していくので経年による変化を楽しむ方もいらっしゃいます。
塗装が必要になる瓦はセメント瓦とコンクリート瓦です。これらは顔料や塗料によって色がつけられています。
塗料はどうしても経年による劣化が避けられません。また防水性能を塗料に頼っている部分もあります。
雨水が染みこみやすくなった成分が水に溶けてだしてもろくなっていきますし、凍害にも遭いやすくなります。耐用年数を延ばすために塗装が必要になってくるのです。
金属瓦
昨今では瓦のように見えて実は金属を使った金属瓦も出ています。浅草の浅草寺などは見た目は瓦屋根のようですが実は金属瓦なのです。
屋根材の軽量化、メンテナンスも塗装等で対応可能、落下の心配もないので寺社仏閣などでも使われてきています。
中でもチタンが主原料となっている瓦は金とほぼ同等の耐腐食性を持つと言われています。高価なものですが、非常に頼もしい存在です。
このように瓦と一口に言っても
形や種類等で様々なものがあります。
お客様の要望にあわせた屋根材を
ご検討されてはいかがでしょうか。
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