武蔵野市緑町で凍害でボロボロな瓦は葺き替え工事で直します
更新日:2019年2月1日
武蔵野市緑町で屋根の調査をおこないました。屋根からポロポロと何かの欠片が落ちてくるので見て欲しい、というお問い合わせでした。瓦葺きの屋根で上から何かが落ちてくるときは、漆喰(しっくい)の欠片の事が多いのですが、屋根に上って確認してみると、漆喰も剥がれていますが瓦の表面がボロボロになっているのがわかりました。瓦のこの症状は『凍害(とうがい)』といって瓦の中の水分が冬場に気温が下がって凍る事で膨張して瓦を割ってしまいます。屋根全体に凍害が出ていて、下地の防水紙も破れていて雨漏りしていますので、葺き替え工事をおこなって直す必要があります。
【何が屋根から落ちてきたのか調べます】
瓦葺きの屋根は、漆喰(しっくい)が剥がれて落ちてくる事がありますが、今回は漆喰以外にも落ちてきたものがあります。
【瓦の表面が剥がれる凍害(とうがい)の被害が出ています】
落ちてきた欠片は瓦の欠片です。土が原料の陶器瓦は通常何十年も持つ屋根材ですが、場合によっては画像の様な症状が出てしまいます。これは凍害(とうがい)といって、瓦の中の水分が気温が下がる冬場に凍結して膨張し、瓦を内側から破損してしまう状態をいいます。表面が剥離する症状ですが、瓦を割ってしまう事もあります。
【下地の防水紙の劣化は雨漏りに直結】
凍害は防ぎ様がありませんので、この様な症状が出たら瓦を新しくしなければなりません。瓦の下に葺いてある防水紙も劣化してボロボロになっていますので、この状態では雨漏りに直結します。
【小屋裏から雨漏りの状態を確認します】
自然に曲がった丸太をそのまま使う『丸太梁(まるたばり)』が特徴的な小屋裏です。棟から軒先まで垂木を流してその上に野地板が張られています。野地板が屋根の下地になっていますが、武蔵野市緑町の建物は、杉板を横向きに貼り並べたものを使用していて、隙間から防水紙が見えています。防水紙もボロボロになっているために、あちこちに雨漏りの跡がありました。野地板も大分腐食していますので、野地板から新しくして耐久性の高いガルバリウム鋼板製に屋根材へ葺き替え工事をおこなう事になりました。雨漏りも止まり屋根も軽くなりますので、建物にとっては非常時良い状態に変わります。
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